明治屋創業者である磯野計は、東京大学を卒業した後、三菱の創設者岩崎彌太郎の資金援助を受け、1880年、三菱第一回ロンドン給費留学生としてロンドンへ出発しました。
ロンドンで商業を3年余り学んだ磯野計は、1884年、三菱が発注しグラスゴーで建造された「横浜丸」のパーサーに就任して帰国の途につき、ロンドンから日本に回航する2ヶ月の間、各国の港々で船用品の食糧買入れを通し船舶への納入実務を学びました。
帰国後の1885年横浜にて船舶納入業を開始し明治屋を創業いたしました。 爾来、130年以上に渡り日本や世界の船舶に船用品の販売を続け、ゼネラルマリンサプライヤーとして国内外のお客様に絶大な信用を確立しております。
私達は、日本と世界の海運の一端を担う仕事であることを自覚し、創業者精神である「フロンティアスピリッツ」を忘れません。
明治屋創業時の事業であるシップチャンドラー業務に誇りを持ち、常にお客様の立場でサポートし、最良のパートナーとして「いつも いちばん いいものを」を提供します。
明治屋船舶事業部は、130年以上の経験と実績を持ち世界中の様々な船(※1)へ、食糧・飲料品、船用品の納入(※2)を、 国内主要港はもとより、海外ではシンガポールを始め世界各国の主要港にて行っております。
その他、同業社への免税品(酒、煙草、肉類等)の卸売り、海外プラント等への日本食品の輸出など、お客様のニーズに応えるよう最大の企業努力を払っております。
(※1)日本最大の豪華客船「飛鳥II」を始め、環境にやさしいクリーンエネルギー液化天然ガスを運ぶLNG船、タンカー船、コンテナー船、バラ積み船、自衛隊等の官庁船等へ納入しています。
(※2)食糧品、飲料、免税品、デッキ・エンジン用船具、文具、日用品、生活雑貨品、計測機器、海図等船舶に必要な船用品を納入しています。
ISSA QUALITY STANDARD(ISSA 品質標準)について
明治屋が納入する品はISSA品質標準の規格で納入されます。ISSA品質標準とは、ISSA(国際船舶納入協会)が、ISO国際規格基準の規格をベースにして特別に規格し作成された品質基準です。明治屋は2007年に承認を受けております。
納入食品の安全性について
明治屋は、国の安全基準に従って、生鮮食料品はもちろんのこと乾物、飲料等全ての食品を厳選して本船へ納入しております。
取扱い船及び販売先については、この他にも石油掘削船(リグ)、海底探査船、ケーブル敷設船等の特殊船への納入も承っております。
国内外の船主、船舶管理会社、代理店からのご用命の他、本船からの現金による直取引にも対応しております。又、海外プラント向けの食品輸出も行っております。
客船
日本最大の豪華客船「飛鳥II」をはじめ、日本に寄港する世界最大の客船会社CARNIVAL社他各国の客船に、船上で消費される高級ホテル仕様の食材や飲料を納入しております。客船のお客様に「食」を通じて、楽しみと感動を与えることを最大の喜びとし、お客様のニーズに応えるため、商品開発と提案を追及し続けております。
LNG船
環境にやさしいクリーンエネルギー液化天然ガスを運ぶLNG船への納入は、安全規則の厳しいLNGターミナル岸壁にて行われる為、納入業者は特別にターミナルの許可を必要とします。当社は、姫路、泉北、堺、知多、東扇島、富津等のLNGターミナルにおいてプロジェクト開始以来これまで無事故無災害の実績を誇っております。
タンカー船
石油を運ぶタンカー船の荷役は、港内の岸壁で行われるのではなく、通常、シーバースといわれる港外で行われる為、船用品の納入にはボートが必要となります。
明治屋はケミカルタンカー等への納入も行っております。
コンテナー船・自動車船
今日、国際間の海上輸送の主流を占めているコンテナー船の停泊時間は、ターミナルの荷役作業の迅速化により、短時間になっています。 明治屋は、代理店、ターミナルと連絡を取り合い効率的に船用品の納入を行っております。
鉱石船・バラ積船
石炭、小麦粉などコンテナーでは運べない荷物を運ぶ、鉱石船・バラ積み船への船用品納入は、荷役基地での状況によっては、ボートでのアクセスしかできない岸壁、陸上クレーンが必要な場合もあります。
明治屋は、あらゆる状況に応じた積込を行っております。
官公庁船
自衛艦、海上保安庁船、その他官庁船への船用品納入については、国内主要港においてのみならず、国内外ネットワークにより、海外に派遣される艦船へシンガポールを始め東南アジア、米国・ヨーロッパの諸港において食料品・飲料等を供給しております。