いまやバーボンはアメリカ文化の一端を担う大きな存在として日本や世界でめざましく成長しています。なかでも、アメリカで一番小さな蒸留所でつくられるメーカーズマークの評価が高いのはなぜでしょう。
「一言でいえば正真正銘の本物だからです。厳選された原材料を使い、いまだに水道水ではなく自然に湧出る水だけを使い、均等に熟成させるために樽のローテーションをする。ものすごく丹念に、しかも全ての工程を手づくりでやる。これはメーカーズマークだけの独壇場です。だから評価が高い。そして凄いと思うのは、あらゆるバーボンメーカーが今、メーカーズマークの味を追っている」
それはどういうことですか。
「バーボンというお酒は1964年に連邦アルコール法が制定されるまではどんな粗雑なものでもバーボンと称していた。
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メーカーズマークはその10年も前に、この法律がめざすきちんとしたバーボンのあるべき姿を完成させていたんです。他のメーカーはこれに習ってつくり始めた。そして市場がスタンダードからプレミアムに移行するにつれ、各社が追求する味はますますメーカーズマークなんです。40数年前に完成された味が、現代に生きる人たちの舌を満足させている。サミュエルズ親子はまさに天才です」
ビル・サミュエルズ・シニアがまずレッドトップを世に出し、今の社長のジュニアがブラックトップを開発しました。
「うちの店はブラックトップがハウスバーボンです。それはサミュエルズ・ジュニアが”21世紀の新しい時代の味”としてブラックトップをつくった。 |
我々の世代がいなくなった後でもブラックトップが世界中で支持されるバーボンになっていると。それが信じられる確かなクオリティがこの酒にはあると思えるからです」
ケンタッキーでいまダービーに次ぐ人気のバーボンフェスティバルは相崎さんが生みの親とか
「うちではケンタッキーのバーボン蒸留所を訪ねるアメリカ・ツアーを10年以上続けていますが2000年9月のツアーで14回を数えます。当初、ツアーのケンタッキーでの最終日に各蒸留所の人たちや地元の知名士たちと交流するパーティーを開催していました。その第6回目からがバーボンフェスティバルになった。いまでは大きくなりすぎて仕掛け人の私のことなど忘れたようです」(笑)
[インタビュー:2000年4月19日]
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