さまざまな栄養素や抗菌作用成分を含むことから、料理好きや健康志向の人々に支持されるはちみつ。プロの料理人たちには、お菓子作りはもちろん、あらゆるシーンで活用できる万能調味料として愛用されています。こうしたはちみつの中でも、特に評価されているのが自然豊かなオーストラリアで育まれた「カピラーノ」です。そんな「カピラーノ」の特長を十二分に活かしたメニューをイタリアンのトップシェフ・神保佳永さんが伝授。いつもの料理がグンとレベルアップするので、ぜひ、お試しを!



猛暑を乗り切るための
ドリンクにもはちみつを
今春、東京・青山に自身の名前を冠とした新店「JINBO MINAMI AOYAMA」をオープンさせた神保佳永シェフ。食材選びや調理法から、ドリンクペアリング、サービス、インテリアに至るまで、すべてにハイクオリティーなこだわりを見せる「JINBOスタイル」が話題を集め、超多忙な日々を送っています。
新店の厨房にも数種のカピラーノはちみつを常備し、「これまでどおり、ジェラートなどのデザート作りはもちろん、ドレッシングやソース、お肉をマリネする際の調味料として愛用しています」と語る神保シェフ。さらにこれからの猛暑対策として、こうも続けます。
「お酢の酸味とはちみつのほどよい甘味には体の疲れを癒してくれる作用も期待できるので、暑い夏には炭酸水に少量の酢とはちみつを加えた(量はお好みで)ドリンクはいかがでしょうか。簡単にできておすすめですよ」
ごく少ない材料でできるプリン
アレンジも思いのまま
そんなシェフが今回紹介するのは「はちみつミルクプリン」です。
実はシェフにとってプリンは、子供時代の思い出のメニュー。楽しみにしていたおやつでもありました。
「イタリア料理のシェフだった父親が、家庭でよく作ってくれたデザートのひとつなんです。甘味を出すのにお砂糖を使うご家庭も多いでしょうが、我が家では昔からはちみつ。はちみつを用いるとコクと香りが全然違うんですよ。
それにお砂糖を使った場合は、キルシュやアマレットなどのアルコールを加えて風味づけをする必要がありますが、はちみつにすればその必要はありません。とくにカピラーノはどのタイプも香り豊かなので重宝します。
今回のはちみつミルクプリンには、キャラメルのような風味の『アクティブマヌカハニーMG30+』を使用。もちろんアルコールは使っていないので、お酒が苦手な人やお子さんにも安心して召し上がっていただけると思います。口に含んだ時、フワっと広がるはちみつの香りがなんともリッチなんです」
神保シェフ考案のはちみつレシピは、いずれも普段の食卓に向けて考案したものなので、簡単でおいしいのが特長ですが、その中でも「はちみつミルクプリン」は特に手間いらずのひと品。材料がごく少ない点も便利です。
「仕上げにイチゴジャムを添えましたが、何も添えなくても十分楽しんでいただけると思いますし、ブルーベリージャムやラズベリージャムなど、ご家庭の冷蔵庫にあるジャムと合わせてアレンジを楽しむのもいいでしょう。
また、パイナップルやメロンなど、旬のくだものを適当な大きさにカットして添えると、ちょっと贅沢な印象のデザートになりますから、ためしてみてはいかがでしょうか」


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ポイント①
生クリームは乳脂肪40%くらいのものをチョイス。生クリームと牛乳を合わせたら火にかけて、牛乳の乳臭さを飛ばす。この時、沸騰させないように注意すること。
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ポイント②
温めた牛乳と生クリームにはちみつを加えるが、全体にはちみつが馴染んだら、すぐに火を止める。温め過ぎに注意!
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ポイント③
水でふやかしておいた粉ゼラチンを加えたら、弱火にかけてよく混ぜ合わせ、これを冷やし固める。
今回使った「カピラーノ」はこれ
